私は地方でシステムエンジニア兼プログラマとして会社で働いていますが、個人で仕事を請け負うフリーランスのほうが間違いないくやりがいもありますし、給料がいいです。
今回は地方の中小IT企業に勤めるのをオススメしない理由を書いていこうと思います。
知識と給与が見合っていない
システムエンジニアという職は医師並みに知識が必要な職になります。
まず、システムを導入したいクライアント(例えば、公共機関、医療機関、物流機関などが大きいところ)の業務内容を把握する必要があります。
一般の人がよく目にするのは医療機関で、病院の診察室に入ったらお医者さんがパソコンに何か入力していたりしていますよね。そのパソコンソフトが病院全体のパソコンと連動していて医療システムというわけです。
病院ですと医療システムを作ったり、メンテナンスしたり、顧客からの要望をかなえたりするのがシステムエンジニアの仕事です。
専門職の人がパソコンで仕事をするわけですが、システムエンジニアが作成するソフトというものは専門職の業務を覚えなければなりません。単純にプログラムを書いているだけでは成り立ちません。
私のようにプログラムもするシステムエンジニアであれば専門職の業務内容と、ソフトウェアで使用している開発言語とそれに関連するコーディング規約(プログラムを書くときの会社の細かいルール)を覚えなければなりません。
会社の売り上げ金額がある程度決まっている
システムエンジニアの単価は安いところだと40万円/1人月で高いところになると120万円/1人月くらい大きな差ができます。
地方の中小IT企業は主に大企業の下請けや派遣がメインとなります。そのため高くても70万円/1人月の売上となります。
1人でできる作業量というのは当然決まっているため1人で売り上げをどんなに上げようとしても限度があります。
システムエンジニアってめちゃめちゃ給料が良いって聞くけど?
とよく言われます。会社によっては給料が良いところも当然あります。
でも給料が良い会社というのは大抵、自社パッケージを所持しており、それを各所に売っており、保守代金としてお金が自動で入ってくる仕組みを持っているためです。
つまり、新参のIT企業となると自社パッケージを作成する体力がなく、下請けや派遣といった業務となってしまいがちですので、給与が上がりません。
さらに、毎月全員が確実に仕事があるわけではないので、遊びの部分がでてしまいます。その期間会社としてはマイナスになってしまいます。
残業地獄とみなし残業
私が今まで3社くらい中小IT企業にいましたが、どれもみなし残業付でした。一番最初に働いたところはなんと年俸制でした。(ハローワークには月給って書いていたぞ!)
最初に働いた会社は年俸制を都合がいいように捉え、残業、休日出勤をしても全く手当もでませんでした。ただ、勤怠がユルユルだったのでいかに暇なときに休むかでバランスをとっていましたが、辞める直前では激務で束縛時間が6時~23時で週6だったのでさすがに辞めました。もし、その会社を続けていたら今頃中国にいたかもしれません。
最初にいた会社は本当に地獄で1人あたりの単価が25万円/1人月というトンデモ価格だったりしていました。当然、最終的に従業員は全員辞めていきました。
というように、業務内容によっては過酷な案件があり、そのための残業代がすでにみなしとして入っているため、残業時間は本当に無駄な時間となってしまいます。
現在の私の環境ですと、大体1週間分の仕事を2日で完成させてまったりするという感じでかなりホワイトな環境となっております。
最近ではデスマーチ状態がほとんどないですね。
とはいえ、案件によっては徹夜続きで精神的に病む場合があるのでそのようなときはとっとと逃げるのをオススメしたいです。
まとめ
システムエンジニアという仕事は莫大な知識と経験が必要な職種です。そのわりに中小IT企業はパッケージを持っていないと給料が安いです。当然、ボーナスなしの所もあったりします。どう考えても割に合わないですよね。
さらに残業続きで鬱になる人を量産・・・なんてことも。
ハロワ職員の友人曰く、この業種は転職するほど給与が上がっていくらしいです