システムエンジニアって名前の響きはかっこいいですよね。
それになんだか凄そうな仕事をしているイメージがあります。
しかし、システムエンジニアという世界は残業があたりまえ、休日出勤は急に訪れたり、覚える知識量が医者と同じくらいなのに給料が安いという三重苦でもあったりします。
大企業のシステムエンジニアであれば給料が高かったりボーナスもはずんだりしています。しかし、中小企業のシステムエンジニアだと苦労する部分だけが目立つ印象です。
今回はなぜ中小企業のシステムエンジニアをおすすめしないかを説明していきたいと思います。
自社パッケージがないと時間労働になる
大企業のシステム会社は必ず「自社パッケージ」を持っています。
営業の人が各施設に営業をかけにいったり、入札などでパッケージを導入してもらうイメージになります。
そのため、大企業のシステム会社は「ビジネス」として大きく利益をあげることが可能なのです。
一方、中小企業のシステム会社で自社パッケージを持っていないと、大企業の下請けとしてとなります。
派遣などは完全に時間労働になりますし、案件ごとにこなしても月単価は大きく上がらないため時間労働と変わらない程度の利益しか得ることはできません。
時間労働で会社に利益が入ってきて利益率が増えないのであっては、当然社員の給料も上がってきません。
忙しくても他の人が暇だと給料が上がらない
通常の人の2倍の速さで仕事ができる人がいても、他の従業員2人が担当できる案件がない場合は当然ながら1人の負担は増えても給料に反映されません。
今月はたくさん案件こなして売り上げがたくさん入ったなぁと思っていても、他の人が売り上げを上げていなければその人件費分完全にマイナスになってしまいます。
会社の成績は全体でみるために1人が忙しくてもトータルでマイナスだとボーナスなどは下がりますし、モチベーションも下がってきます。
普通のサラリーマンと同じ
システムエンジニアと言っても企業という組織にいる限りサラリーマンの中の一種でしかありません。
つまり、企業のシステムエンジニアは単なるサラリーマンです。
仕事何やってるの?ときかれたら響きがかっこいいから「システムエンジニア」と言っていますが結局は「サラリーマン」で普通にスーツや作業着を着て仕事して会社から給料を貰っているだけです。
だから中小企業でシステムエンジアって名乗っても実際はあんまりたいしたことなかったりします。もちろん大企業の人よりかなりスキルが高い人もいますが給料はイマイチです。
ボーナスは売上次第
当たり前ですがボーナスの額は売上に左右され、企業側にボーナスを出す義務はありません。
自社パッケージのない中小企業のシステム会社はわりと自転車操業でやっている場合が多く、売り上げからボーナスをだせるかどうかシビアになります。
このように売り上げでボーナスがでたりでなかったりするため財政赤字でもボーナスがでる公務員っていいなぁって思います。
私の親兄弟は公務員や大企業だったりするので、ボーナスいいなぁと思うばかりです。
スキルがついても案件だけが難しくなる
システムエンジニアの経歴が長ければその分スキルも上がります。
しかし、スキルが上がっても請け負い元の大企業からの単価は変わらないため、「スキルが高い分難易度が高い仕事を振られる」という残念なことになりやすいです。
単価は上がっても数万程度で給料には反映されないことが多いので、数いる下請けの中でも高いスキルが必要な案件はスキルが高い会社に必然的にやってきます。
スキルが上がってもただ仕事の難易度が上がるだけで給料に反映されにくいです。
みなし残業がつく場合が多い
システムエンジニアは残業があたり前の世界です。
急に不具合で呼び出されたり、納期までの期間が短すぎる案件を振られたりシステム入れ替えで徹夜になることも多々あります。
そのため残業代節約のためにみなし残業を導入している中小企業もあります。(大企業では労働組合とかある関係上ないと思いますが)
みなし残業は通常の給料の中に残業分の給料も入っていることになりますね。みなし残業分の給料を覗いたら給料が激安になる場合も多いです。
まとめ
中小企業のシステムエンジニアのダメなところは給料が上がりにくいことです。
私の知人のハローワーク職員は以下のように言っていました。
「システムエンジニアは転職すればするほど給料が上がる」
大企業に転職するのは難しいかもしれませんが、即戦力でスキルも高い人であればどの会社もすぐに入って欲しいとおもうので前いた会社より高い値段で交渉可能です。
でも、中小企業だとそこから給料が変わらないパターンが多いです。
なので、スキルがたまったらフリーランスになるか大企業にいくのが一番無難だと私は思っています。
7年くらい給料変わってない気がする