今回は雪国へ旅行や出張に行った際の注意点・対策などを紹介していきます。
本記事を読むことで以下のようなメリットが得られます。
- 寒さ対策
- 転倒による怪我対策
- 車のトラブル回避
- その他トラブル回避
筆者は四半世紀以上、雪国で生活をしていますので雪国での様々なノウハウがありますが、今回はあくまで「旅行・出張」というテーマに絞ってお伝えしようと思います。
防寒対策について
雪国の特徴として、雪国の地域とそうではない地域では比較的雪国のほうが気温が低いです。
例外としては青森県・岩手県などの沿岸部ではあまり雪は降らないですが、雪国である日本海側より気温が低いという地域も中にはあります。
雪国で使用する防寒具は基本的に雪国以外で使用する防寒具で問題ありません。雪国用と言って新たに調達する必要も特にありません。
アウターについて
特にアウターを新調する必要がないといっても、雪を被ることが増えてしまうので長期的に雪国に滞在したり、住んだりする場合は以下の点を意識してみるといくらかは良くなると思います。
- 撥水性が高い
- フードがついている
雪を頭からから被るということがどうしても多くなってしまうため、撥水性の高さは重要です。撥水性の低いアウターのほうが珍しいかもしれませんね。
続いてフードの役割ですが、帽子と違いフードは首まわりに雪が入ってこなくなります。
マフラーなどでも首回りの雪を防ぐことはできますが、マフラーは撥水性が低いため結局濡れてしまうことが多いです。マフラーを巻きつつフードを被るのが一番暖かいですね。
帽子について
冬の帽子はニット帽一択だと思っています。
なぜなら、風の強い地域では耳がかなり冷たくなりかなり辛いです。痛みを感じるくらいの冷たさですので絶対に耳を多い被せるニット帽を被りましょう。
代わりとしてイヤーバンドでもいいですね。
マフラーについて
マフラーで雪国仕様のマフラーというものは見たことがありませんので、普通のマフラーで良いです。
もちろんネックウォーマーでも大丈夫ですよ。
首周りに冷たい風がビュービュー吹き込んでくるのを防いでくれます。
滑って転倒するのを防ぐために
雪国のデメリットとして、足元が雪に覆われているために滑りやすく転倒の危険性が高いということです。
転倒してしまい、大きな怪我を負わないように十分対策する必要があります。
靴の選び方
冬用の靴を選ぶ際に意識することは
- 撥水性
- 滑り止め
- 丈の長さ
上記の3点です。
撥水性がない靴を履いてしまうと、スニーカーで水たまりの上を歩くような感じになってしまいます。
雪国の歩道では、晴れの日はぐちゃぐちゃ濡れていて、夜はキンキンに凍っています。
続いて滑り止めですが、いくら雪国仕様の靴であっても靴底の溝の凹凸があまりないとかなり滑ってしまいます。雪国でも風の強い地域ではあまり雪がありませんがとても凍りやすくなっているので注意してください。
最後に丈の長さです。雪国の中でも雪が多い地域だと、除雪前の道路の雪が丈の高さより積もっている場合があります。そうすると靴の中に雪が入ってしまい靴下がびしょ濡れ、さらに靴が臭くなります。
上記3点を踏まえると、長靴が最強だったりします。
雪道の歩き方
雪道を滑らないで歩くためには以下のテクニックを使用しましょう。
- 力のベクトルを地面と垂直に
- 氷の上よりシャーベットな雪を歩く
まず、「力のベクトルを地面と垂直に」ですが下記画像を参照してみてください。
足の着地時に真下に力が入るように意識します。斜めに力を入れてしまうと横方向に力が入ってしまい静止摩擦係数が氷により低くなっており、静止摩擦力を越えた力が横に加わって滑ってしまいます。
このように垂直に力が入るように歩くためには歩幅を小さくすることがとても重要です。
「氷の上よりシャーベットな雪を歩く」とありますが、歩道など踏み固められ圧雪状態になり、さらに日中の気温の高さで雪がとけ、夜の冷え込みでツルツルな氷ができあがります。
このとき、踏み固められた氷の上を歩くより、あまり踏まれてない雪を踏みながらあるくといくらかは滑らなくなります。但し、靴の中に雪が入りやすくなるというデメリットもあります。
電車について
電車の扉について
雪国=田舎ですので、電車の扉はボタン式で乗り降りする際に自分で扉を開けるタイプの電車になります。
単線の路線が多く電車すれ違いのための待ち合わせで数分駅に停車することもかなり多いです。
開けた扉を開けっぱなしにすると乗車している人が寒いので、開けっぱなしではなく安全を確認した上で閉じるようにしましょう。
電車の遅延について
雪国では、強風・大雪・切り替えポイントの凍結などの様々な理由のため電車の遅延が非常に多いです。
電車の遅延を見込んだ計画で行動するようにしましょう。
車の運転について
雪国の車の運転は日所に危険です。必ずスタッドレスタイヤやチェーンなどを使用し夏タイヤだけの走行は絶対にやめましょう。
冬の運転では必ず「スノーブラシ」を準備しましょう。
サングラス
雪国で家がほとんどない平野部を走行する際、あたり一面雪に覆われることがあります。
特に吹雪いていなくても、道路の端がわかりにくかったりして雪の壁に激突してしまうなんてこともあるかもしれません。
サングラスをかけることにより、雪の境界線を視認しやすくなります。
都市部のみを運転する場合は特に必要はありません。
駐車時はワイパーを上げる
駐車時にワイパーを上げることにより、積雪と凍結でフロントガラスにワイパーがくっついてしまうことを防ぐことができます。ワイパーのゴム部の破損しにくくなります。
また、ワイパーを動かす際は凍っている部分をゴムに当たらないように溶かしてから使用してください。
ゴム部がボロボロになります。
運転前に暖気を行う
昨今の車は暖気を行わずとも走行可能なのですが、フロントガラス凍結を解除するために暖気を行いましょう。
暖房とデフロスタースイッチを入れ、送風を強めにして10分程度するといい感じに溶けてくれますよ。
もちろん、フロントガラスの雪はスノーブラシで払ってあげる必要があります。
デフロスタースイッチ↓
ブレーキ時に人間ABSを使う
最近の自動車ではほぼ全ての車にABSが装備されています。
ABSはブレーキ時車が滑った場合に小刻みにブレーキングしてくれるシステムです。
ですが、滑ってしまう前にブレーキを踏んだり戻す動作を繰り返す「人間ABS」を使用することで、停車の際に滑って停止できず先行車両に衝突という事故を防ぐことができます。
人間ABSはゆっくりブレーキをかけていくので、車間距離が短くならないように注意しましょう。
まとめ
冬の雪国には危険がいっぱいです。
スキーやスノーボードを楽しむために訪れる人もたくさんいると思います。しかし、一歩間違えると大惨事もおきかねません。
正しい知識で雪国の生活を満喫しましょうl
特に用事がないのであれば冬に雪国に行かないのが一番無難です。